探偵は儲かるか?③
そもそも、考えてもみて欲しい。
あなたの携帯電話のメモリーに、探偵を職業とした人間の番号は入っていますか?
恐らく9割以上の人が「入っていない」と答えるだろう。
それだけ希少性の高い職業であるにも関わらず、人間の生理的欲求である”性”が引き起こす浮気問題を一手に取り扱えるのである。
ダニエルピンクという人物が提唱する
「物質的に満たされた近代社会において、より高い欲求を満たす事が出来るか?」
という今後繁栄していく産業の定義に、探偵業は該当するのである。
人間はこれからも当然のように結婚して子供を産み家庭を築いていくだろう。
ただ、そのまま同じパートナーと一生を過ごしていけるかは分からない。
これまでは男が浮気するのは仕方が無い、などと言われていたが、社会進出した女性の浮気率も驚く程多くなってきている。
これまで無かった出会いの頻度が多くなった他、男性同様の社会で生きる上でのストレスにさらされ、浮気によって解消しているケースもある。
又、主婦と違い経済的に自立出来る立場になったので選択肢も多い他、離婚=恥 という感覚が薄れたのも大きい。
これまでの世の中では、離婚やバツ1という事に対して後ろ指さされるような後ろめたい感情が世の中に存在していたが、現在ではそのような後ろ向きな感情は無く、むしろ経験豊富な人物として好意的に見られる事すらある。
・男性女性問わず浮気をする機会が増えた
・女性の選択肢が増えた他世間の風潮的に離婚に対する認識が変化し、離婚を決断をするハードルがどんどん下がっている
といった風潮は、今後も顕著になっていく事だろう。
だからこそ、その際に巻き起こる夫婦間の問題を解決する専門家として、探偵業はなれる可能性を秘めている。
現実には、現時点でそういった作業をしている会社もあるが、まだまだ中途半端である以上そこが狙い目ではあろう。
弁護士という法律しかしらない役立たずで夫婦の問題など扱えるまでも無い存在はもっと意味を無くしてくるだろう。
慰謝料をとって夫婦関係をぶち壊す事が専門である”弁護士”という存在はもういらない。
これからは、夫婦関係の機微をしっかりと把握し、デリケートな部分を理解出来るコーチが求められると思っている。
で、途中から「探偵は儲かるか?」という本来の主旨を大分外れてしまっているので話を戻そう。
色々言ってみたがこの職業はライバルも少なく、正直能力の低い人が集中している。
その割にはこれからもっと需要の見込める産業であり、利益率も高い。
だからこそ最終的な結論としては、”儲かる”とは言えるが、最近になってリスクが大きく
なってきたという印象だ。
それは、今年に入ってから結構な数の業者が検挙されているのである。
これまで黙認されていたような行為に対して、本格的に取り締まりが始まった。
携帯電話をリークさせて情報を入手したり、納税記録や預金額を把握する事など日常茶飯事で全ての業者がやっていた。
しかし、これが検挙されてしまい、見せしめ的に2,3社の代表者と関係者が捕まってしまった。
個人的には、業界の健全化という名の下の警察の影響力強化作戦かとも思われ、今後の利権としたいという思惑を感じている。
何をして取り締まられるかは、警察のさじ加減次第なのでしっかりと顔色を伺い営業しなければならない他、安全を求めるのであれば警察OBなどを顧問に招いていく事が必要になってくる。
だからこそ、小さな範囲で小さく営業しボチボチやる位であれば、オススメの仕事かも知れません。というのが結論です。