探偵は使い捨て 1年半が賞味期限
少し過激な表現ではあるが、本当の部分として語らせていただく。
もしこれから探偵になりたいという方には、裏の面として捉えて欲しい。
まず、探偵には法定労働時間という概念が無い。
だからこそほぼ24時間体制で仕事することがザラであり、常に仕事している状況にさらされる。
時給換算したら300円を切っていたというのは嘘みたいな本当の話であり、業界あるあるとも言える。
それは職業の特性上、仕方が無いとも言える。
というのも、探偵は対象者の行動次第で労働時間が変化するからであり、いつ何時どんな行動をとるのか予測できないからこそ、イザという時の為に常に備えなければならないからである。
しかしそれは表向きの理由であり、実の所は過去からの悪しき習慣でもあるといえ、探偵に対する労働環境は全く健全化の方向に進まない。
経営者側からすれば、当然低いままの方が良いわけであり、出来るならば払いたくないというのが本音である。
そして、そんな労働環境だからこそ離職率はどの会社でも50%以上でもあるし、平均して1年5ヶ月ぐらいが探偵としての寿命である。
人的資源に投資するよりも、広告資金に投資していきたいというのが探偵社の内情であり、人間には替えが効くと思っているのが探偵社の経営者なのである。
探偵社にとってヒトはコマなので、出来るだけ長く無駄なく使うという概念しかないのである。
それでも我慢して長く働くと、ほんの少しだけ給与が上がることもあるし、仕事が少しでも楽になることもあるので、経営者が良ければ長く働くことにも意味が生まれる業界といえる。