探偵になりたい人へ現場からメッセージ
横浜の大きな会社が色々と大変そうだ。
どうなるかは分からないが、外注費ぐらいは払ってやった方が良いと思うぞ。
広告費と税金はいつも通り・・・・・
今日は、もしこれから探偵になりたいという未来ある君に!
とても素晴らしい仕事である探偵の仕事内容を伝えたいと思う。
5:30起床 布団とくっつきそうになっている、消耗しきった体を何とか起こし、寝ぼけた状態で始発電車に乗り込む。
7:00現場到着 現地で先輩と合流し、対象者が自宅から職場まで行く所を確認する。顔、服装、通勤ルート、通用口を確認しておく事がとても重要だ。いつものように先輩は現場に到着した時点から不機嫌で、全てを自分に押し付け車の中で眠っている。私は巨大で出入り口が3ヶ所以上ある巨大なマンションを一人で見張る事になったが、絶対無理だ(泣)
いつも通りマンション内に侵入して、対象者がいるフロアのエレベーターホールで張り込む。やはり住民からの視線は厳しく1時間以内でないと通報される。対象者が出てくる事だけに全集中する。
7:45対象者が出てくる。エレベーターホールで思いっきりお見合い。ガン見され「終わったと」思い、様々な方々からの罵声暴言の幻聴が聞こえてくる。
しかしここは気持ちを強くして、一緒のエレベーターで下におりる。
下に付いた時点で先輩にTelし尾行を交代してもらおうと依頼するものの電話に出ない。熟睡しているようだ。
心の中で言い合わせない憤りと、これからの尾行を自分が行わなければいけないという小さな絶望にも似た決意が生まれる。
とりあえず上着を脱ぎ捨て季節感の無い服装となり、ニット帽と眼鏡を装着する。
対象者とはかなり距離を離し職場までの尾行を行う。地下鉄通勤している対象者だが、朝の通勤ラッシュで5m以内に近づいておかないと見失いそうだ。しかし変装しているとはいえ朝一番でガン見されている状況では近づきたく無い。
仕方無いので近づきながら同じ車両に乗る。幸いにも対象者は全く気にする様子も無い。満員で人数が多いのが幸いしている。
そうこうしている内に職場最寄駅に到着するも、降りない対象者。
その駅を通過し、全然関係無いような駅で降車する。
「直行で取引先とかに行くのかな?」と思いきや、改札の先には女性の姿が。大きく手を振り笑顔で駆け寄る2人。
ヤラレタ・・・・
調査員は呟いた。
どうやら対象者は有給でも取っているのか、仕事には行かず朝からのデートである事が確定した。
こうなったらやらなければならない事。2人が別れるまでの追跡である。
少なからず対象者は仕事として家を出ている以上、夜の8時までは帰らない筈であり、今日の調査が休む事無く夜までやりっぱなしで無ければならない事が確定した。
それと同時に、まず朝だけの調査と思っていた為、ほとんど必要な物を持ってきていない。携帯のバッテリーやカメラのバッテリーだ。
尚且つほとんど着替えも無く、正直やられてしまったという感想しかない。
そして、相棒である先輩は全くやる気が無く、今も爆睡中だろう。
恐らく朝まで飲んでいたのだろうが、あの人がまともに朝から調査しているのを見た事が無い。そして会社の悪口と暴言しか吐かないので、一緒にいたくは無いが一人では仕事が出来ないので頼るしか無い。困った・・・
探偵になってから、これまで抱いていた探偵像は木っ端みじんに破壊された。
適当ではみ出し者でルールが嫌いで、、、探偵なんてそんな奴ばかりだよ!クソ