離婚する前にやるべき事がある・・・

前回、離婚する前にやるべき事があると書いた。

それは事実をしっかり把握する事であり、それをする事無く疲弊してしまい離婚に至ってしまうというとても残念なケースが多く、個人的にはそういった方に無償でも良いのでアドバイスしたいとすら思っている。

時折、夫が愛人を作ってしまい離婚を切り出され動転していまっている奥様に対して 

「スッパリ離婚して新しい人生を歩んだ方が良い。

そんな事でグダグダやっていると、自分が惨めになってしまうだけで、時間がもったいないし、自分の価値を下げる。

そんな馬鹿にされたような状態で懇願するように離婚を拒否するなんて情けないわ」

という大変無知で、想像力が欠けた人の意見を耳にする事がある。

確かに百歩譲って、夫からは馬鹿にされているというか邪魔者扱いされている状態で、尚且つ婚姻生活の継続を懇願している状態ではあるので、第三者からすると情けないように思うだろう。

しかし、当の本人の気持ちや状況に自分がなったら、本当にそんな風に思えるだろうか？

何故そんな風になってしまったのか？何がきっかけであり、原因であるのかを知りたくはないだろうか？

一生を供にすると誓って一緒になったのにも関わらず、何故憎しみあって別れていかなければいけないのだろうか？

子供の将来は？片親になる事に抵抗は無いのか？まだまだ多くの借金が残っている住宅ローンはどうするの？

果たして養育費は払ってくれるの？

そんな疑問を棚上げにしたままで、なし崩し的に離婚を成立させる事が、果たして正しいのか？私は間違っていると断言する。

そしてもし、その相手が浮気している可能性がるのであれば、まず離婚を検討する前に事実確認を図るべきなのだ。

ここではっきりさせておきたいのだが

「浮気＝契約違反」である。

結婚とは契約行為であり、お互いの意思が合意する以外では離婚する必要は無い。

ましてや結婚した以上、お互いに果たすべき責任がある。

だからこそ、まずやるべきは

契約違反なのだから、そんな違反（浮気）をやめさせる。

契約違反なのだから、それ相応の責任をとらせた上で離婚する。

いいですか？

そのまま離婚する事は、相手の、そしてその愛人の思い通りなのですよ。

だからこそ、辛いとは思いますが絶対に流されるように決断しないで下さい。

一時の楽を求めて、簡単に決着をつけないで下さい。

それは相手の思う壷なのです。

そうして、良く考えてみて下さい。

この場合の一番の被害者は誰でしょうか？

それは間違いなく”子供”です。

そう、子供を中心として問題解決を図っていくべきなのです。

そうしたら、簡単に「離婚してしまう」という選択肢は無くなるでしょう。

そしてもし離婚に至りそうになっても、その子供が不安無く成長出来るような環境を作る努力をする事です。

ここでひとつ性悪説にたったお話をしますが、離婚成立後の養育費の支払いというのが子供の成長まで継続したケースを、私はほとんど知りません。

まぁ数える程はあるのでしょうが、経験豊富な私でも”数える程”なのです。

離婚する際、愛人を作って別れたいと思っている旦那は良い事を並べて、何とか離婚を合意させようと交渉してきます。がその内容の証拠をとっていない為に、喉元過ぎた時点で約束は破られます。

離婚後は当面、愛人と一緒に生活するでしょうから、愛人からすると家庭にせっせとお金を入れる事に良い気はしません。

だからこそ、家庭にお金を入れなくなるのは当然といえば当然です。

又、それを実行しなかった際のペナルティが無いというのもとても大きな理由です。

罰則も無いのに払うはずも無く、その時の生活を優先させるでしょう。

だからこそ、離婚する際には必ず「公正証書」という公の契約書を結ぶ必要があります。

これは公証人役場という場所へ赴き、そこにいる公証人が立ち会って、決定した内容を公文書として記録します。

仮にこの中で、毎月の養育費を7万円支払う、というような内容を決めた場合、それが履行されなければ差し押さえを行う事が出来るので、強制執行を行う事が出来るのです。

証拠があれば、そういった事もスムーズに運んでいきます。

まぁ要するに言いたいのは、思い当たる特段の理由も無く、突然「別れたい・・・」などというケースのほぼ99％が浮気しているという事実です。